IBMとのパートナーシップ強化により、さらに多くのお客様に次世代SOCイノベーションと AI搭載型セキュリティソリューションのメリットを提供
パロアルトネットワークス(本社:米国カリフォルニア州、以下パロアルトネットワークス)はこの度、IBMのQRadar Software as a Service(SaaS)資産の買収が完了したことを発表いたします。今回の買収はセキュリティ運用を簡素化するために必要となる完全なプラットフォームアプローチにより拡大し続ける攻撃対象領域に対して、パロアルトネットワークスとIBMが業界最高水準の脅威対策でお客様を保護するというコミットを示しています。
パロアルトネットワークスのPrecision AI™搭載型 Cortex® XSIAMプラットフォームは、SIEM、SOAR、ASM、XDRなどのデータおよびセキュリティ運用機能を単一プラットフォームに集約し、セキュリティ運用を大幅に効率化すると同時に脅威を大規模に防御します。パロアルトネットワークスとIBMは、マネージドセキュリティサービスプロバイダーとして業種・国を問わず顧客の皆様がQRadarからCortex XSIAMにシームレスに移行する機会を捉え、対象となる顧客にはIBMコンサルティングを通じて無償の移行サービスを提供します。
さらに、IBMはパロアルトネットワークスのセキュリティプラットフォームの社内展開を進めており、自社の次世代セキュリティ運用にCortex XSIAMを、ゼロトラストネットワークセキュリティにPrisma SASE 3.0を導入することで、世界で25万人を超える同社の従業員を保護します。IBMは、これらパロアルトネットワークスの主要ソリューションを採用することで、パロアルトネットワークスの製品ラインナップ全体にわたる運用の効率化からお客様がどのようなメリットを享受できるのかを示します。また、パロアルトネットワークスは、さらなるAIおよび自動化機能の実現を後押しするために、watsonx.ai および データプラットフォームを始めとする各種IBMソリューションの導入を予定しています。
パロアルトネットワークスの会長兼CEOであるニケシュ・アローラ(Nikesh Arora)のコメント:
パロアルトネットワークスは組織がセキュリティ業務を変革し、Precision AIを搭載したプラットフォームの可能性を活用して、ビジネスをより良く保護できるように支援することを使命としています。IBM様とのパートナーシップは、イノベーションに向けた当社の取り組みを強化するとともに、QRadarをお使いのお客様がCortex XSIAMを採用することで、進化するサイバー脅威に対する防御において革新的な効率性と有効性を提供する、堅牢でデータ主導型のセキュリティ・プラットフォームに多大な利益をもたらすという確信を強めるものです。
IBMの会長兼CEOであるアービンド・クリシュナ(Arvind Krishna)氏のコメント:
IBMとパロアルトネットワークスは共に、顧客の皆様と業界全体のサイバーセキュリティの未来を形成して参ります。パロアルトネットワークスとの協業は、IBMコンサルティングの支援とともにCortex XSIAMとwatsonxを使用し、高度な脅威保護、対応、セキュリティ運用において連携をすることで、IBMに戦略的な優位性をもたらします。また、IBMは組織のハイブリッドクラウド環境やAIイニシアティブの保護をお手伝いすべく引き続きイノベーションの実現を目指し、データセキュリティおよびIDとアクセス管理(IAM)技術に投資を集中させてまいります。
Enterprise Strategy Groupのプリンシパルサイバーセキュリティアナリストであるデイブ・グルーバー(Dave Gruber)氏のコメント:
パロアルトネットワークスが提供する統合型セキュリティ運用機能は導入後すぐに使用でき、サイロ化されたセキュリティ技術スタックの管理に伴う複雑さを軽減しながら、セキュリティチームによる成果の改善ペースを急速に早めることができます。パロアルトネットワークスがQRadar資産の買収を完了することで、QRadarの顧客は、XSIAMによってセキュリティ運用のモダナイゼーションを簡素化された方法で実現できるようになります。
お客様へのメリット
シームレスな移行:パロアルトネットワークスは、IBMコンサルティングおよびセキュリティ専門家チームとともに、対象となるお客様に無料の移行サービスを提供します。これにより、既存のベストプラクティスやノウハウを保持しながらCortex XSIAMプラットフォームへのスムーズな移行を実現します。
セキュリティ運用の強化:Cortex XSIAMは、複数のSOCツールをPrecision AI搭載型プラットフォームに統合しています。これにより、SIEM機能の枠組みを超えて、SOAR、ASM、XDR、TIP、CDR、ITDRなどを含む包括的な機能を提供します。同プラットフォームの自動化機能はSOCにおける人手作業を大幅に削減するため、より効果的な脅威対応が可能となります。
高度な分析と自動化:Cortex XSIAMは、セキュリティデータをほぼリアルタイムで収集、正規化、分析し、自動的にアラートを集約することで優先度の高いインシデントの数を削減します。Precision AIによる分析とネイティブな自動化により、精度が向上し人間による対応が必要なインシデントが減少します。
IBMコンサルティングによるプラットフォームサポート:パロアルトネットワークスとIBMは、パロアルトネットワークスのセキュリティプラットフォーム化の採用を検討されているお客様に、没入型の体験を提供します。また、IBMは、企業がネットワーク、クラウド、セキュリティ運用プラットフォームのメリットを活用できるよう、1,000人以上のコンサルタントを対象にパロアルトネットワークスのセキュリティソリューションに関するトレーニングを実施しています。
オンプレミス顧客の継続性:QRadarのオンプレミス環境を維持したいお客様は、セキュリティの有用性、重要なバグ修正、既存コネクタの更新、使用量の拡張などを含むIBMの機能とサポートを引き続きご利用いただけます。QRadar SaaSのお客様は現状の導入環境で運用を継続できます。また、Cortex XSIAMへの移行準備が整うまで、カスタマーサービスとサポートも引き続きご利用いただけます。
パロアルトネットワークス株式会社について
パロアルトネットワークスは、サイバーセキュリティのグローバルリーダーです。企業や組織が安心してテクノロジーを活用できるよう、サイバー脅威を克服するための技術革新に努め、世界中のあらゆる業界の何千ものお客様に、次世代サイバーセキュリティを提供しています。最高クラスのサイバーセキュリティプラットフォームとサービスは、業界をリードする脅威インテリジェンスに支えられ、最先端の自動化によって強化されています。ゼロトラストエンタープライズの実現に向けた製品の導入や、セキュリティインシデントの対応、ワールドクラスのパートナーエコシステムを通じたより良いセキュリティ成果の提供などにより、毎日をより安全なものにするための支援に取り組んでいます。それが、パロアルトネットワークスがサイバーセキュリティのパートナーとして選ばれる理由です。
パロアルトネットワークスでは、ミッションの実現に向けて最高の人材を集めることに尽力しており、Newsweek誌の「最も愛される職場」(2021年)、Comparably(職場文化モニタリングプラットフォーム)の「多様性に優れた企業」(2021年)、HRC(ヒューマンライツキャンペーン)の「LGBTQ平等のための最高の場所」(2022年)に選出されています。詳しくは http://www.paloaltonetworks.jpをご覧ください。
※Palo Alto Networks、Palo Alto NetworksロゴおよびCortex、Prisma、Precision AIは米国およびその他の国・地域におけるPalo Alto Networksの登録商標または商標です。本書に記述されているその他すべての商標、商号、サービスマークは、各所有者に帰属します。
※本プレスリリースはサンタクララ発、2024年9月4日発表の抄訳です。
【将来予想に関する記述】
本プレスリリースには、リスク、不確定要素、仮定を伴う今後の見通しが含まれています。たとえば、当該買収によりパロアルトネットワークスやその顧客にもたらされことが期待されるメリットや影響がそれにあたりますが、これらに限りません。さまざまな要因により、本プレスリリースの記述とは実質的に異なる結果が生じる可能性があります。その要因として、たとえば、顧客を他の製品、サブスクリプション、およびサポートサービスに移行させる弊社の能力、取得した製品のサポートに関連するコスト、市場・政治・経済・ビジネス環境の全般的な発展や変化、新たな製品・サブスクリプションサービス・AI活用に関連するサポートサービスに伴うリスク、優先順位の変化や新サービスの開発またはリリースの遅延、新たな製品・サブスクリプションサービスおよび既存の製品・サブスクリプションサービス・サポートサービスのタイムリーな開発と市場浸透の失敗、市場におけるセキュリティ製品・サブスクリプションサービス・サポートサービスの急速な技術発展、弊社顧客の購買意思決定と販売サイクル期間、競合他社、新規顧客を獲得し維持する弊社の能力、他社・製品・テクノロジーを適切に買収し統合する弊社の能力、弊社の債務返済義務、弊社の株式買い戻し計画(完遂されない可能性や株主価値が向上しない可能性があります)、弊社普通株の価格に影響し得るあらゆる株式買い戻しなどがあげられますが、これらに限りません。
当社の業績に影響を与える可能性のあるその他のリスクと不確実性は、2024年5月21日にSECに提出されたフォーム10-Q四半期報告書の「リスク要因」および「経営陣による財務状況と経営成績の検討と分析」に記載されており、当社のウェブサイト(investors.paloaltonetworks.com)およびSECのウェブサイト(www.sec.gov)で入手できます。本プレスリリースに含まれる将来の見通しに関するあらゆる記述は、作成日時点で弊社が入手可能な情報に基づいており、弊社はこれらの記述がなされた日以降に発生した事象や状況を反映するために将来の見通しを更新するいかなる義務も負うものではありません。
報道関係者からのお問い合わせ
パロアルトネットワークス株式会社
コーポレートコミュニケーション 松島由起子
Email: ymatsushima@paloaltonetworks.com
パロアルトネットワークス広報事務局(共同ピーアール内)
担当:近藤、松田、兪(ゆう)、石谷
Email: panw-pr@kyodo-pr.co.jp TEL: 080-8914-9372(兪)