はじめに
100を超える国に200以上の拠点を展開するFortune 500選出の世界的飲料メーカーの事例です。同社はクラウド移行の成功後、サプライチェーンの完全性を守りながら運用合理化とコスト削減を達成できるソリューションを求めていました。世界中のクラウド環境、オフィス、製造設備を横断してセキュリティ ギャップを解消し、市場での競争力を維持すべく、同社はパロアルトネットワークスと連携して段階的なゼロ トラストの達成に乗り出しました。
課題
複雑性の悪化がリスクの悪化を招く
クラウド移行後の課題:
- 年に十数件を超える重大ランサムウェア インシデントが発生
- 世界で2.5万人を超える従業員のセキュリティ対策が必要
- ポリシーや管理プレーンなどが異なる6社のセキュリティ ベンダーの管理
ソリューション
ゼロ トラスト原則を具現化
同社が企業刷新に向けてネットワーク セキュリティのパートナーに弊社を選んだのは2017年です。環境上から暗黙の信頼を排除し、デジタルなやり取りのあらゆる段階を継続的に検証すべく、ゼロ トラスト フレームワークの採用を目指しました。
クラウド ネットワークを保護する仮想ファイアウォールの導入を皮切りに、ハードウェア ファイアウォールとSD-WANデバイスを用いた製造設備のセキュリティ対策とネットワーク接続を短期間で進めました。さらに、アムステルダム、アデレード、アトランタなど所在に関係なくリモート ワーカーの保護とクラウド セキュリティ体制を強化すべく、SASEを導入しました。仕上げとして、5.5万台の自動販売機にカスタム ソリューションとGlobalProtectを導入することで、重要な在庫データの安全なリアルタイム伝送を可能にしました。
パロアルトネットワークスとの提携の結果、同社は以下のことを実現しました。
- 年間のランサムウェア インシデント件数を12件超からゼロに
- リモート ワーカーを狙ったエンドポイント侵害インシデントを75%削減
- 管理経費を90%削減
- ベンダーの整理統合により、将来的に数百万ドルを節減
「あらゆる活動の中核にセキュリティを位置付ける必要があります。何であれ、弊社は常に大きな脅威に狙われているためです。ゼロ トラストの原則を活用し、サイバーの観点で最前線に立ち続ける必要があります。エンドユーザーのデバイスからネットワークを経由してアプリケーションに至るセキュリティ体制を考えると、セキュリティ強度は「鎖の最も弱い輪」に依存します」
– インフラ、
運用、デジタル ワークプレイス責任者