大手非鉄金属メーカーのJX金属は、国内外約50社で構成されるJX金属グループのネットワーク/セキュリティ運用のグローバル統一を進めている。
背景にあるのはサプライチェーン攻撃の世界的な増加だ。取引先企業からのセキュリティ強化要請を受けて、これまで各拠点・各グループ企業の裁量に任せ ていたネットワークおよびセキュリティポリシーを統一し、その運用を本社が統括することでサプライチェーンセキュリティのさらなる強化を目指した。
そして、JX金属が選んだのは、パロアルトネットワークスのクラウド提供型セキュリティプラットフォーム「Prisma Access」と、エンドポイントプロテクションと あらゆるソースからのデータを分析して高度な攻撃を阻止する「Cortex XDR」だ。さらに、これらのソリューションをグローバル拠点に対してスムーズに導入・ 展開するため、サポートサービスの「Premium Customer Successサービス」も利用している。
現在、JX金属グループの国内外従業員約7,000名が新たなネットワーク/セキュリティの元で業務を行っており、サプライチェーンセキュリティの強化をはじ め、ユーザーおよび情報システム部の生産性向上、ネットワークの利便性・安定性の向上など、さまざまな導入効果を実現している。
概要
JX金属株式会社
非鉄金属の先端素材製造業
東京都港区虎ノ門二丁目10番4号 オークラプレステージタワー
銅やレアメタルなどの非鉄金属に関する 先端素材の製造・販売ほか
9,282名(2024年3月31日現在)
課題
JX金属株式会社は、1905年創業の日立鉱山を源流とする大手非鉄金属メーカーだ。創業以来の主力 事業である鉱山開発・資源調達事業、非鉄金属の製錬事業を継承しながら、近年は世界的に需要が急増し ている半導体材料/情報通信材料に不可欠な銅およびレアメタルなどの先端素材の製造・開発事業に注 力している。
同社は国内外約50社のグループ企業を有している(2024年9月時点)。以前はネットワーク/セキュリ ティの運用を各拠点の裁量に任せていたが、セキュリティ脅威の高まりを受けて体制見直しの必要性を強 く感じていた。
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