1940年に設立されたアメリカン フード&ベンディング社は、企業の休憩室を週7日、1日24時間いつでも食品、スナック、飲料を提供する、セルフサービスの小型店舗に変えています。また、企業内カフェの運営や、企業、工場、幼稚園から高校までの学校、大学、美術館・博物館向けの飲食施設の選択肢の提供を行う、アメリカン ダイニング クリエイションの親会社でもあります。同社は、25以上の州の顧客にサービスを提供し、急速に成長しています。
アメリカン フード&ベンディング社は、テクノロジを通じて競合他社と差別化しています。顧客は同社のモバイル アプリを使用して便利に予約注文を実施でき、また、小型店舗では選んだ品物をスキャンして、レジに並ばずその場で決済できます(Scan & Go)。同社の専用POSシステムと専用モバイル アプリのChowitは、デジタル ウォレットなどの最新の決済ソリューションを採用しています。
アメリカン フード&ベンディング社にとって、卓越したセキュアなカスタマー エクスペリエンスは最重要事項です。防衛・宇宙分野の顧客も抱えていることから、アメリカン フード&ベンディング社は、その業界と同等の厳格なセキュリティ対策の実施が期待されています。
そこで同社は、意欲的な成長計画をサポートしながら、ネットワーク、顧客、従業員の管理と保護を強化できるようにするため、パロアルトネットワークスを頼りました。
弊社では、新しい支社デバイスのセキュリティ変更が全社で実装されたかどうか、大きな懸念を抱いていました。以前のベンダーは信頼していませんでした。
— Jonathan Thompson氏
インフラストラクチャ&サイバーセキュリティ ディレクター、アメリカン フード&ベンディング社
レガシー プラットフォームが原因のダウンタイム
アメリカン フード&ベンディング社が成長していくと、少人数体制のITチームは、ネットワーク インフラストラクチャの維持に苦労するようになりました。以前のベンダーが提供していた集中管理プラットフォームは、信頼性の低さを繰り返し露呈していました。会社が成長し、2012年の100ヶ所から現在の1,200ヶ所以上に拠点が増えると、問題はさらに顕著になりました。
支社デバイスへの変更の送信は、ITチームをフラストレーションに陥れました。「一部の支社デバイスは更新を受信しませんでした。ネットワーク チームは大混乱になりました」とJonathan Thompson氏(インフラストラクチャ&サイバーセキュリティ ディレクター、アメリカン フード&ベンディング社)は語ります。「デバイスを個別に設定する必要が頻繁にあり、時間がかかってストレスがたまりました。弊社では、新しい支社デバイスのセキュリティ変更が全社で実装されているかどうか、大きな懸念を抱いていました。以前のベンダーは信頼していませんでした」
セキュリティ更新の問題により、一部のキオスクの稼働時間が短縮し、データと会計の課題が生じました。
アメリカン フード&ベンディング社の多くのリモート拠点は、クライアント ネットワークのセグメントで稼働しています。つまり、ファイアウォール設定の変更は、アメリカン フード&ベンディング社側とクライアント側の両方で行う必要があります。クライアントの支社デバイスで変更の承認と実装を行うまでに、数週間、さらには数ヶ月かかる可能性がありました。アメリカン フード&ベンディング社のデータセンターを経由してすべてのインターネットをルーティングすると、帯域幅の懸念が発生するだけでなく、ネットワーキング チームにとっては冗長性と複雑性が高まります。
2021年頃、アメリカン フード&ベンディング社のITチームは、セキュリティ ベンダーの切替えと企業のインフラストラクチャのアップグレードの検討を開始しました。また、このチームでは、レガシーVPNを交換して、リモートで働く従業員により堅牢なセキュリティを提供する好機も見出していました
急速な成長には、スケーリング可能なソリューションが必要
アメリカン フード&ベンディング社は、数百台の支社デバイスに同時に、変更を容易に送信できる、集中管理プラットフォームを必要としていました。ログの集中管理(以前のベンダーが提供していたものではなく)は、問題の特定と解決に欠かせないものでした。
また同社では、機動性の高いモバイル ワーカーが、会社のいずれかのオフィスや自宅で作業していても保護されるソリューションも必要でした。
最も重要なのは、アメリカン フード&ベンディング社が、急速な成長速度に合わせてスケーリングできるようなソリューションを必要としていたことです。「弊社では、週に5~10ヶ所の新規拠点を開いています」とThompson氏は述べています。「これだけ大規模に、これほど多数の物理デバイスを抱えているので、信頼できる管理が容易なソリューションを探していました」
ピーク パフォーマンスにはSASEリーダーが必要
パロアルトネットワークスは、ネットワーキングとセキュリティのテクノロジにおいて、リーダーおよびイノベーターとして傑出しています。アメリカン フード&ベンディング社は本社および支社の拠点で業界最高レベルのセキュリティとネットワーキングを提供するために、Prisma SASEを選択しました。Prisma SD-WANでパフォーマンスと拡張性を高め、Prisma AccessとGlobalProtectを併用することで、企業のリモート ワーカーを保護するZTNA 2.0セキュリティを提供しました。これによりITチームでは、従業員が使用可能なアプリやサービスを決定する柔軟性が高まりました。
導入は2022年11月に開始し、現在も進行中です。「国内各地の拠点にPrisma SD-WAN Instant-On Network (ION)デバイス400台を導入する作業を、わずか3名のネットワーク チーム メンバーで12ヶ月のうちに完遂できました」とThompson氏は報告しています。
ネットワーク チームはニューヨーク州シラキュース付近にある本社で、デバイスを社内で設定してから、キオスクの一部として発送します。現地のメンテナンス担当者が、合理化されたプラグアンドプレイ セットアップを使用してキオスクをオンラインにします。
ITチームがSD-WANデバイスの準備と設定に熟達するのに要したのはわずか6週間でした。パロアルトネットワークスは、導入初期に必要に応じてサポートを提供し、アメリカン フード&ベンディング社でセキュリティ ベストプラクティスに従ってデバイスが確実に設定されるようにしました。
国内各地の拠点にPrisma SD-WAN Instant-On Networkデバイス400台を導入する作業を、わずか3名のネットワーク チームメンバーで12ヶ月のうちに完遂できました。
– Jonathan Thompson
インフラストラクチャ&サイバーセキュリティ ディレクター、アメリカン フード&ベンディング社
Prismaソリューションと共に会社が成長
「パロアルトネットワークスのSASEソリューションは、セキュリティ体制全体を強化しながら、同社の比類のない成長をサポートしてきました」と語るのは、Jamie Condon氏(テクノロジ担当バイス プレジデント、アメリカン フード&ベンディング社)です。「弊社はかなりの成長を遂げましたが、ITネットワーク チームの規模は拡大していません。弊社のチームは、1日に3つの新規拠点を設置するという目標を達成してきました」
アメリカン フード&ベンディング社は、新規拠点でのキオスクの設置を、迅速性だけでなく、信頼性と安全性も高めて実施できています。Prisma Accessを通じて全トラフィックを集束することで、同社は現在、データセンターの負荷を増やすことなく、ネットワーク全体の制御を集中化しています。顧客を頼って、ポリシーの変更をローカルで実施する必要はもうありません。
自動化で従業員の満足度を増大
Prisma SD-WANは簡素な運用を提供しています。Auto VPNを使用すれば、ITチームがVPNを手動で設定する必要はなくなります。ルーティング設定は、ゲートウェイ デバイスと支社デバイスの間で自動的に生成されます。これにより、初期設定の時間が半減します。
切断したVPNの自己修復を行うことで、トラブルシューティングにかかる時間が減少しました。チームで週に数台の支社デバイスのトラブルシューティングを行っていたのが、昨年全体ではたった数件に減少しました。
「弊社では、新しいハードウェアの実装に取り組んできていました」とThompson氏は述べています。「すべてのログと設定が1ヶ所にまとまっていると、問題のトラブルシューティングが格段に容易です」ログの集中管理では、ネットワーク全体でログに記録されたすべてのイベントをリアルタイムに収集し、アーカイブを作成します。
このソリューションは、従業員の満足度と定着率の向上に役立っています。「弊社のネットワーク チームでは、支社デバイスの変更と再設定を仕上げるのに費やす時間(特に通常の業務時間外)が大幅に減少しています。ワークライフ バランスの実現に非常に役立っています」
高度なセキュリティが信頼をもたらす
現在、従業員のデバイスは、作業場所に関わらず、高度なZTNA 2.0セキュリティで保護されています。「Prisma AccessとGlobalProtectの併用は、モバイル ワーカーに非常に役立っています」とThompson氏は説明します。「このソリューションにより、従業員は弊社のいずれかのオフィスにいない時でも、ローカル デバイス上で非常に多くの保護を受けています」
また、同社は機密データの安全性についても信頼を寄せています。「弊社は常に、クラス最高のセキュリティ ソリューションを求めています。防衛、医学研究、製造、テクノロジなど幅広い範囲の業界で、Fortune 500選出企業のクライアントにサービスを提供しています。クライアント企業は弊社に、最高のテクノロジとサイバーセキュリティ ソリューションの実装を期待しています。パロアルトネットワークスのSASEにより、弊社のサイバーセキュリティ体制は次のレベルに進みました」とCondon氏は認めています。
企業の機敏性と将来的な視点を保持
アメリカン フード&ベンディング社は、Prisma SASEを実装することで俊敏性を獲得しました。「弊社は常に、お客様に向けた新しいサービスや、既存のサービスを向上させるためのテクノロジの提供開始を目指しています」とThompson氏は述べています。「パロアルトネットワークスのソリューションのおかげで、弊社の柔軟性が高まっています」
弊社は常に、お客様に向けた新しいサービスや、既存のサービスを向上させるためのテクノロジの提供開始を目指しています。パロアルトネットワークスのソリューションのおかげで、弊社の柔軟性が高まっています。
– Jonathan Thompson氏、
インフラストラクチャ&サイバーセキュリティ ディレクター、アメリカン フード&ベンディング社
リスクを軽減してイノベーションに備える
アメリカン フード&ベンディング社は、パロアルトネットワークスのソリューションを実装することで、デジタル イノベーションのリーダーの地位を維持しています。
同社は、データセンターにPA-1430ファイアウォールを設置することなどで、次世代ファイアウォールの利用をネットワーク全体に拡大しています。また、Cortex®の可能性を最大限に利用して、脅威の検出とブロックを行う計画も立てています。パロアルトネットワークスと提携することで、アメリカン フード&ベンディング社は、競争優位性を保ち、さらに高めることに成功しています。同社は、セキュリティを重視しているという明確な意思を表示できています。また、新たなビジネス機会にさらに迅速に対応することが可能です。
弊社のクラス最高のソリューションは組織のネットワーキングとセキュリティの改善に貢献します。こちらをご覧ください。