境界防御型セキュリティからゼロトラストセキュリティを実現し、高度化・巧妙化する脅威に対抗
パロアルトネットワークス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼社長:アリイ・ヒロシ、以下パロアルトネットワークス)はこの度、株式会社熊谷組(所在地:東京都新宿区、取締役社長:櫻野 泰則、以下 熊谷組)が、逼迫したネットワークトラフィックへの対応とセキュリティ強化を目的に、パロアルトネットワークスのクラウド提供型ネットワークソリューション「Prisma® Access」を導入したことをお知らせします。Prisma Accessの導入によって従来の境界防御型セキュリティからゼロトラストセキュリティを実現するSASE(Secure Access Service Edge)への移行をはかり、通信品質の改善と高度なセキュリティ対策の両立を実現しました。
導入背景
1898年(明治31年)創業のゼネコン大手熊谷組は、グループ8社で総合力を発揮し、経営の核である建設請負事業の強化を図るとともに、建設周辺事業をさらなる成長領域に加え、収益の多様化に取り組んでいます。近年はビジネス規模の拡大にともないクラウドサービスの利用が急増したことで、トラフィックの増大化による通信不良が発生し、ネットワークの見直しが喫緊の課題となっていました。セキュリティについても従来のネットワークではファイアウォールとプロキシサーバーによる境界防御型で対応していたため、高度化・巧妙化する脅威に対する懸念も増していました。
Prisma Accessの選定ポイント
そうした課題を解決するため、熊谷組ではネットワークとセキュリティの構成を刷新することを決断し、セキュリティについては、境界防御型からゼロトラストセキュリティの考え方に基づくSASEソリューションへの切り替えが決まりました。複数のゼロトラスト/SASEを標榜するソリューションを比較検討した結果、セキュリティ運用管理における負荷の軽減と、容易なゼロトラスト環境の構築が期待できることが評価のポイントとなり、パロアルトネットワークスのクラウド提供型セキュリティプラットフォーム「Prisma Access」が選定されました。
導入スケジュール
2021年10月に選定に着手し、約半年後の2022年4月にPrisma Accessの導入が決定されました。その後、ネットワークとセキュリティの刷新に向けた要件定義を改めて実施し、約5カ月かけてPrisma Accessの設定・開発を行いました。2022年9~10月には、本社各部門のPC数台にPrisma Accessをインストールして社内システムやWebサイトのアクセス可否を確認、そして11月から全国の拠点に展開し、2023年2月よりPrisma Accessの全社での運用を開始しました。
導入後の効果と今後について
Prisma Accessの運用開始から約一年になりますが、熊谷組では課題解決の効果が実感されています。熊谷組の経営戦略室 DX推進部 ITソリューショングループ 係長 眞鍋 準次氏は次のように述べています。
「ネットワークに関しては、従来の帯域保証型300Mbpsの専用線からベストエフォート型1Gbpsの回線に切り替えたことで、本社で発生していた輻輳・遅延を回避するとともに、コスト削減にもつながりました。VPNの課題については、VPNクライアントを従来のソフトウェアからPrisma Accessへ切り替えたことで通信速度が30Mbpsから150Mbpsへと約5倍も高速化しています。FQDNの例外設定が行えるようになり、ボトルネックだったプロキシサーバーも不要になるなどセキュリティ運用の課題も解決できました。何よりも、Prisma Accessに搭載されている多様なセキュリティ機能が利用可能になったことで、高度なセキュリティリスクに対処できたことが最大の導入効果だと感じています」
熊谷組では今後、本社・支店・グループ会社だけでなく、現場事務所へのPrisma Access適用を予定しています。同社が手掛ける建築・土木の現場は常時およそ300カ所にも及ぶため、セキュリティ強化において大きな効果を見込んでいます。また、社員に配布しているスマートフォンからのアクセスにも対応させるための手順書づくりも進めています。さらに、将来的にはパロアルトネットワークスのエンドポイントセキュリティ「Cortex® XDR」や自律型SOCプラットフォーム「Cortex® XSIAM」の導入についても関心を寄せられています。
導入事例の詳細は、こちらをご確認ください。
パロアルトネットワークスのゼロトラスト エンタープライズへのアプローチに関する詳細は、こちらにてご覧いただけます。
パロアルトネットワークス株式会社について
パロアルトネットワークスは、サイバーセキュリティのグローバルリーダーです。企業や組織が安心してテクノロジーを活用できるよう、サイバー脅威を克服するための技術革新に努め、世界中のあらゆる業界の何千ものお客様に、次世代サイバーセキュリティを提供しています。最高クラスのサイバーセキュリティプラットフォームとサービスは、業界をリードする脅威インテリジェンスに支えられ、最先端の自動化によって強化されています。ゼロトラストエンタープライズの実現に向けた製品の導入や、セキュリティインシデントの対応、ワールドクラスのパートナーエコシステムを通じたより良いセキュリティ成果の提供などにより、毎日をより安全なものにするための支援に取り組んでいます。それが、パロアルトネットワークスがサイバーセキュリティのパートナーとして選ばれる理由です。
パロアルトネットワークスでは、ミッションの実現に向けて最高の人材を集めることに尽力しており、Newsweek誌の「最も愛される職場」(2021年)、Comparably(職場文化モニタリングプラットフォーム)の「多様性に優れた企業」(2021年)、HRC(ヒューマンライツキャンペーン)の「LGBTQ平等のための最高の場所」(2022年)に選出されています。詳しくは http://www.paloaltonetworks.jpをご覧ください。
※Palo Alto Networks、Palo Alto NetworksロゴおよびPrismaやCortexは米国およびその他の国・地域におけるPalo Alto Networksの登録商標または商標です。本書に記述されているその他すべての商標、商号、サービスマークは、各所有者に帰属します。また、本書またはその他のプレスリリース公式発表に記述されている未発売のサービス、および機能については、提供開始までご利用いただけません。当初の予定通りに提供開始されない場合や、提供されない場合もあります。パロアルトネットワークスの製品やサービスを購入する際は、既に提供されているサービスや機能をhttp://www.paloaltonetworks.jpよりご確認ください。
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